まつをのポエム

過去書きためたポエムと、これからの日常ポエムを公開していきます。それに対する解説や講評を自分でしていきます。

柄杓は君の生き写し

炉の柄杓を持つと君を思い出す

踠いて足掻いて苦しんで

走って追いかけて手を伸ばしたその後ろ姿

届きそうで届かなかった あと指1本分

だから今日も僕はまた炉の柄杓に君を見て

まだ届かないと嘆いてる

 

解説

風炉の時期の柄杓と違い、炉の柄杓は節から指一本分離して持ちます。その少しの距離と、想い人への距離を合わせているのでしょうか。また、心の距離でもあるのかもしれません。触れそうで触れない、その心の機微を表しています。

茶筅も僕も振られっぱなし

点前の順序を忘れても 君のことを忘れられない
茶筅を何度振ろうとも 頭から君が振り払えない
茶杓でどれだけ掬おうとも 僕のことは救ってくれない
袱紗を何度捌こうとも 僕のことは裁いてくれないんだ

 

解説

茶道の道具の扱いに、自分の行動を一致させている。確かに茶道を知っていればわかるかもしれないが、一般的には知られていないのだから少し配慮が足らないのではないだろうか。

 

だがそれももはやポエムなのかもしれない。

心に嘘(lie)と書いて信頼

彼氏と別れて付き合うなんて君はそんなことしないってわかってるから好きになったのに
今の彼氏が浮気でもしてくれたら
でもそんなことするような奴じゃないって知ってるから
僕は心から祝福するんだ、心に嘘をつきながら

 

 

解説

去年のものだが、友達彼氏に向けて、友達彼女に向けての2つの方向からの表現になっているためわかりずらく感じる。

最後の一文も、ありきたりな表現であるため、全体としてフワッとした感じが否めない。

だがそれがポエムなのだろうか。