まつをのポエム

過去書きためたポエムと、これからの日常ポエムを公開していきます。それに対する解説や講評を自分でしていきます。

淡々と伝えたい、あの時の言葉

道具は袱紗で清めればいいけれど

僕の気持ちは何で清めたらいいんだろう

大切に扱われる道具を見ていると

大切にしたかった思い出が溢れかえる


でもね 空の棗みたいに心は空っぽで

ほらね 淡々斎の作のように尖ったまま

ならね 淡々と伝えよう あの時の言葉

正客でも次客でも末客でもなく 君に届けたい


腰を前に出し背筋を真っ直ぐ座ってみようか

君への想いはちっとも真っ直ぐに届かないけど

涙を溜めて1杓分 釜に水を差したら

もう一度あなたへの想いを湯返ししてもいいでしょうか?

時には立ち止まって悩んでみてもいいんでしょう?

人生という道は、お点前じゃないんだから

 

解説

歴代の家元の名前から何かインスピレーションを得ようとしたのがきっかけで生まれた。結局、1番使いやすい淡々祭だけが残って、他はあまり実用的ではなかった。

そもそも人の名前を実用的という時点で如何なものかと思うが。